2019年10月18日 ディスカッション

2019年度・防災イベント

カードゲーム式の教材「クロスロード」を使って防災について考えました。

2019年度・防災イベント

2019年の防災イベントは、三島商工会議所の一室をお借りして防災シミュレーションゲーム「クロスロード」を体験しました。

「クロスロード」とは、阪神・淡路大震災で災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成された、カードゲーム形式の防災教材。

「3,000人いる避難所で2,000食を確保した。この食糧を配るか配らないか」など、避難所や被災現場において「どちらを選んでも何らかの犠牲を払わなければならない」ジレンマを伴った「YES/NO」のどちらを選ぶか。必死に考え、その理由や問題点をチームごとに話し合いました。

チーム全員が一斉に答えを出し合い、「多数派はポイントがもらえる」というルール。そのため本来の自分の考えとは別に「みんなはどちらを選ぶだろう」という視点が必要になります。

また問題文が短く端的なことから、そこには表現されていない条件も自然と想定するようになるなど、頭の中で客観性や想像力を総動員し、被災時のいろんな場面について深く考えることができました。

このイベントが当初予定されていたのは10月11日(金)でしたが、台風19号の接近に伴い急遽中止に。1週間延期した18日(金)に行われました。

会場近くの公園では大木が倒れるなど、伊豆半島にも大きな爪痕を残した台風19号の直後だけあって、熱のこもったディスカッションが繰り広げられました。

被災者として、支援者としての自分には何ができるか。「正解のない選択」を迫られた時どうすべきなのか。ひとつひとつ真剣に向き合うことの大切さを学ぶことができた、とても有意義な時間でした。