2019年10月25日 ディスカッション

第8回東北復興支援イベント

三島市立西小学校で、防災授業と東日本大震災写真展を開催しました。

第8回東北復興支援イベント

震災を風化させないために継続している東北復興支援イベントに新展開。ご縁があって、今回は三島市立西小学校で、2日間にわたって開催することができました。

今年2月に静岡駅で開催した写真展でご協力いただいた宮城県名取市「閖上(ゆりあげ)の記憶」様からは、写真の撮影者であり震災の語り部活動もされている渡辺成一さんが遠路はるばる足を運んでくださいました。

5年生を対象とした特別授業では、渡辺さんのお話に耳を傾ける児童たちの真っすぐなまなざしが印象的でした。優しい語り口ながらも震災当時の厳しい現実を映しだす渡辺さんのお話から、多くのことを感じてくれたようです。

そのあとは、同小学校で行われている高齢者向けのデイ教室でも利用者のみなさんと渡辺さんがお話しする機会を設けることができました。

第二次世界大戦や1958年に伊豆地方を襲った狩野川台風を経験された方もいらっしゃいます。みなさん「命を守ることの大切さ」を改めて実感されたことと思います。

この日は授業参観日。空き教室での写真展には授業を終えた児童やお父さんやお母さんが次々に訪れ、渡辺さんが撮り続けた震災直後から現在までの閖上の写真に見入っていました。

翌10月26日は展示物を同小学校の体育館に移動して、防災イベント「イザ!カエルキャラバン」の1ブースとして参加。この日も渡辺さんが来てくださり、ブースを訪れた児童やお父さんお母さんたちに写真の説明や閖上地区のようすなどをお話ししてくれました。

防災クイズにも挑戦!震災について「知ってるけど津波のすごさは知らなかった」という声もあった高学年の児童たちも、震災を知らない低学年の児童たちも「いのちをまもる」ことについてしっかり考えてもらえる時間になったと思います。

近隣の市町には2週間前に上陸した台風19号の爪あとも残っています。地震以外の災害にも生かされる東日本大震災の教訓を、地域や世代を超えて伝え続けていかなくてはいけない。その思いをいっそう強くした2日間でした。